文化祭のライブで、ハウリングを出さない。
本番の朝、教室にスピーカーを立てて、マイクの音量を上げていく。 あるところまで上げると「ピー」が出る。仕方なく音量を下げると、 今度は客席でボーカルが聞こえない。
文化祭や学園祭のライブで、いちばん多い困りごとです。
このページでは、本番の前に何をしておけばいいかを順に説明します。 使うのはiPhoneだけです。
音量の上限は、ハウリングが決めている
サウンド&レコーディング・マガジンの「学園祭ライブ編」に、こうあります。
上限は、ハウリングを起こさないギリギリの音量です
つまり、ハウリングが出る手前が音量の天井です。 その天井を上げないかぎり、ボーカルは大きくなりません。
天井を上げるには、先に周波数を1つ下げる
同じ記事の後半に、天井の上げ方が書いてあります。
ボーカル・マイクをハウリングさせずに上限まで上げるためには、 EQを使ってスピーカー・チューニングを丁寧にする必要があります
ハウリングは、どの周波数でも同じように出るわけではありません。 その部屋でいちばん響く周波数から出ます。 そこを先に下げておけば、音量の天井が上がります。
問題は、その周波数がいくつなのか、部屋に立っただけでは分からないことです。
周波数は、教室ごと・体育館ごとに違う
同じ学校でも、教室と体育館では違います。 同じ教室でも、机を出したときと片づけたときで変わります。 人が入れば、また変わります。
だから「文化祭ならこの周波数」という決まった答えはありません。 本番をやる場所で、その日に測るしかありません。
本番の前に、その場所で測る
- 本番と同じ場所に、マイクを本番と同じ位置で立てる。
- iPhoneをマイクのそばに置く。
- 無音のまま15秒待つ。その部屋がもともと持っている響きを拾います。
- マイクに向かって「チェック、ワン、ツー」と数回話す。
- 約30秒で、ハウリングしやすい周波数がヘルツで出ます。
出た数字を、ミキサーのイコライザーで下げます。 下げるのは1つか2つで足ります。下げすぎると、声が細くなります。
イコライザーの触り方は ハウリング対策の、イコライザーの使い方 に書きました。
本番でハウリングが出ても、引きずらない
PAの解説サイトに、こう書かれています。
PAを始めたばかりの頃は、このハウリングにどう対処すればいいか分からず、 不安になる方も多いでしょう。
大事なのは、ハウリングが起きてしまったことをいつまでも引きずったり、 自分を責めたりしないことです。
出たらマイクの音量を少し下げて、演奏を止めない。 その場での正解はそれだけです。次のバンドの前に、また測り直せます。
マイクを持って立ち、無音のまま15秒、そのあと「チェック、ワン、ツー」。 約30秒で、その場所でハウリングしやすい周波数が数字で出ます。 ダウンロードは無料です。会員登録もありません。
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- ハウリングの周波数を、スマホで特定する ── 下げるフェーダーを決める前に、何ヘルツかを出す手順です。
- ハウリング対策の、イコライザーの使い方 ── 出た数字を、ミキサーでどう下げるかです。
- ハウリングしやすい帯域を、自分で見つける手順 ── 画面を1枚ずつ載せた、くわしい手順です。